《No.22》
いいから詐欺


平成16年3月号


《MEMO》

「小人閑居為不善」(しょうにんかんきょしてふぜんをなす)
=つまらない人間は人が見ていないと悪いことを始める

弱い人がいつでもターゲット、悪いことはしちゃいかん!
子どもでも分かること。
「最近、困ったことがあってね」
「なになに?」
「いいから詐欺っていうの、担当している利用者がね、だまされているらしくてさ」
「オレオレ詐欺なら知ってるけど、どういう手口?」
「町の電器屋さんがね、高齢者の家を回って、お金はいらないから、好きなだけ使っていいからって家電品を設置していくんだって。いくら断っても押しかけてきて勝手に置いていくんだと。いいからいいからって」
「え〜、もうかったじゃん」
「それがよ〜。田舎の年寄りって律儀だから、使ってしまったからしようがないべって自主的に何十万円払っちゃうんだよ」
「ふ〜ん。何を置いていくの?」
「大型テレビにノートパソコン、エアコン、ファンヒーター、携帯、ファックス、まあ、ありとあらゆる電気製品だね」
「そんなに!」
「パソコン使えるの?携帯持って出掛けたりできるの?」
「パソコンは、なかなか覚えられない様子だっけな。外出なんか滅多にしないし、携帯の使い道もないよね。それが、一人だけじゃなくてお金払っているのは他に何人もいるんだよ」
「商売熱心にもほどがあるね。犯罪にならないの?」
「ケアマネも民生委員もみんな分かっているんだけど、本人が狭い町のことだからって、被害届出さないから動けないのよ」
「うー、悪徳だあ」
「良いこともするんだ。電話一本で修理とか何でもしてくれて頼りにしてる人も多いから、かえって始末悪いんだ」
「ひどいねぇ。ウチでも似たようなことあった。ちょっと呆けてるばあちゃん家に高価な布団置いていかれてさあ、勝手に」
「高価って、いくら?」
「6万円。領収書出さないから誰だか分かんないし、クーリングオフしようにも連絡取りようがなくて」
「現金払いってこと。金持ちィ」
「物取られ妄想あるからって、家族がお金預けておくの。同じ布団ばっかり2、3枚持ってる」
「へぇ〜。ところで、何で金持ちだって分かったんだろう」
「不思議だよね。きっと、カモ情報が流れているんだよ」
「おっかない話も聞いたよ。ヤクザみたいのが年寄りから住宅改修工事の注文強引に取りまくって、ケアマネに介護保険の書類出せって言ってくるんだってよ。関西の方だけど」
「怖い〜。気ィ弱いから言われるままに出しちゃうかも」
「住改ってチェック甘いよね」
「お金の管理は、社協に相談すれば援助事業あるんだよ」
「詳しいねぇ。ケアマネって、こういうとき便利だよね。医療とか福祉とかその道のプロが集まってるから、詳しい人が必ずいるもの」
「こういう情報、知らないと利用者を守れないね」
「そうだね。情報交換は大切だよ。定期的に集まって、さ。旨いもの食べながら‥‥」

今回は、覆面座談会。さ〜て、私はどれか分かるかな?
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