《No.3》
脱・おまかせ医療?


平成16年8月号



《MEMO》

今回は、原稿書けなくて書けなくて‥‥。すみまっせーん(^^ゞ
上の子の乳歯が抜けそうで抜けない、下の子の奥歯に虫歯発見!夫が子どもたちを歯科に連れて行った。治療がひととおり終わって、夫が言った。
「オレが子どもの頃は、保険証持たされて、ひとりでバスに乗って病院に行ったものだけど、最近の子どもは必ず親がついていくだろう。甘やかされていないか?」
「そうかなあ。過保護かしら。そういえば、私も小学生の頃、ひとりで病院通っていたなあ」

つらつら考える。昔は、病気で病院にかかっても、何もかも医師におまかせが当然のスタイルで、説明も一方的だった。
「入院しなさい」「ハイ」
「治療法を変えます」「ハイ」
薬だって、わざと名前を隠すようにヒートシールの耳が切りとってあった。当時は知る必要もなかったけれど。
今は違う。インフォームド・コンセント(説明と同意=納得診療)が主流で、本人の意思が尊重され、選択に必要な情報が提供されるようになってきた。
「子どもだけでは、決定できないことがあるのかもよ」

メリットもデメリットも、知ること知らされることが当たり前になった。薬局でも、情報提供には若干の報酬が算定できる。薬剤料や技術料がどんどん減らされているから、オーダーメイドの情報提供を頑張らないと経営はキビシイ。限られた時間の中で効率的に「お知らせ」しなければ‥‥。薬の説明書やお薬手帳、様々な道具を駆使する。もちろん、要らないなら要らないと拒否していい。サービスの選択権はあくまで患者様にある。そういう時代なのだ。
薬の名前は、記号や横文字からカタカナ表記に、誰にも読めるようはっきりと書かれるようになった。情報開示が進んでいるから、抗ガン剤も例外ではない。最近は、似通った名前の投薬ミスを防ぐため、「糖尿病薬」とか「血圧降下剤」とか効能までプリントされたものが出てきた。事故防止に本人も巻き込もうということか。

流通している薬の中には、違う名前でも中身の成分が同じというものが多数ある。安全性の確保は、やっぱり薬剤師の出番。重複していないかとか、副作用や飲み合わせのチェックのため、服用している薬の名前を尋ねることがあるが、正確に答えられる人は稀である。
「小っちぇのよ。白いのと赤いのと一つずつ。血圧の薬。一番弱いって聞いてるから、薬屋なら何だか分かるべ」
う〜、分からない。薬で一番多い色は白、次が赤だから見当もつかない。苦し紛れに消去法で安全性を確認する。
「飲んでいる薬、今度持ってきてくださいね」

阪神淡路大震災の悲劇を忘れてはいけない。災害時カルテが焼失してしまったため、被災者は治療が中断して体調が崩れっぱなし、とても困ったそうだ。もっと、関心を持って欲しい。せめてポイントとなる常用薬の名前は憶えていて欲しいなあ。
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